【体験記】低置胎盤の診断から無事に出産するまで

妊娠・出産

妊娠期間って、本当に何が起こるか分からないですよね。 妊娠初期のつわりを乗り越え、ようやく安定期に入ってホッとしていた頃、私のマタニティライフは、予想外の展開を迎えました。それは「低置胎盤」という診断。一度は帝王切開の予約までしていましたが、最後の最後で「どんでん返し」を経験しました。

不安でたまらなかったあの頃の自分に、そして今、同じように悩んでいるママに届くように、私の26週からの記録を綴ってみたいと思います。

「胎盤が低い」と言われた日のこと

つわりを乗り越えて、ようやく安定期を楽しめると思っていた26週6日。「少し胎盤が低い位置にありますね」と先生に言われました。「ただ、これから子宮が大きくなるにつれて上がってくる可能性もあるので、様子を見ましょう」とも。この時はまだ「きっと上がるだろう」と楽観的に考えていました。

ですが、29週1日になっても位置はあまり変わらず16mmのまま。

「念のため、早めに大きな病院へ移りましょうか」と提案され、不安で胸がいっぱいになりました。この時は逆子でもあり、「無事に産めるのかな」と夜中に何度も検索してはため息をついていました。

低置胎盤:胎盤の縁が子宮口から20 mm以内のところにある状態

揺れ動く診断

転院先の総合病院では、期待と不安のあいだを何度も行き来しました。

  • 31週4日:逆子が治って、胎盤も18mmに。「自然分娩できるかも!」と光が見えた時期。
  • 34週1日:胎盤が15mmになり、低置胎盤確定。ついに帝王切開の予約を入れました。

いよいよ手術日が決まった時、頭では「覚悟を決めなきゃ」と思っているのに、心は追いつきませんでした。どこかで「自分は運が良い方だから、きっと上がるはず」と期待していた私にとって、帝王切開は未知の恐怖でした。術後の痛みや、次の妊娠への影響を想像しては、夜に泣くこともありました。

初めての入院:自己血貯血での気づき

低置胎盤の怖いところは、出産時に胎盤が剥がれた後、出血多量になりやすいことです。この時、もしもの大量出血に備えて500mlの自己血貯血を行いました。

自己血貯血のための入院中、自分では「少し張るかな?」程度にしか思っていませんでした。しかし、モニターを付けると予想以上に張りの回数が多く、間隔も短かったのです。 「自分の気づかないところで、体は出産に向けて動いているんだ」と驚き、もう少し慎重に過ごせばよかったと反省しました。

もしあの時張りが治まらなければ、準備不足のまま大量出血のリスクを抱えて出産になっていたかもしれません。「これくらい大丈夫」と思わず、少しでも違和感があれば休むこと。 それが、自分と赤ちゃんを守るための一番の対策だと実感しました。

38週2日、奇跡の知らせ

帝王切開の予定日は38週4日。そのわずか2日前の検診で、驚くことが起きました。 「胎盤の位置が30mmまで上がっています。経腟分娩も可能ですよ。」

最後の最後で、あんなに動かなかった胎盤がぐんと上がってくれていました。先生からは「出血のリスクはゼロじゃないから、帝王切開のまま進めるか、自然分娩に切り替えるか、1日考えて決めていいですよ」と言われ、1日じっくり考えて、私は経腟分娩での出産を選びました。

納得のいく形で、無事に出産へ

39週に入った頃、少量の出血(おしるし)があり入院。リスクを最小限に抑えるため、医師やスタッフの多い日中に分娩できるよう、翌日から促進剤を使ってお産をコントロールすることになりました。

不安や緊張もありましたが、先生や助産師さんの手厚いサポートのおかげで、元気な産声を聞くことができました。あんなに悩んだ低置胎盤でしたが、最終的には自分の納得のいく形で、無事に我が子を胸に抱くことができて、心からホッとしています。

結果として、私の出血量は1300mlを超えていました。 数字だけ聞くと驚かれるかもしれませんが、当時の私は、無事に出産をやり切ったという大きな達成感と安心感、そして疲労感の中にいました。出血の多さを気に留める余裕がないほど、意識もしっかりしていたことを覚えています。

出産後、すぐに準備していた自己血を体に戻してもらいました。 「もし胎盤が上がらなかったら」「もし大量出血になったら」と、不安で泣いた日もありましたが、あの時しっかりと準備をし、もしもの備えがあったからこそ、この穏やかな瞬間を迎えられたのだと心から実感しました。

おわりに

低置胎盤と言われ、ネットで検索する毎日。34週以降で胎盤の位置が上がることはほとんどないという情報を目にして、一時は自然分娩を諦めました。でも、お産の形は本当に最後まで分かりません。
直前で胎盤が上がることもあれば、万全の準備をしていたからこそ安心して臨めることもあります。

私は、気楽に話せる友達に今の状況を打ち明けました。帝王切開を経験した子の話や、「知り合いも最近、帝王切開で無事に出産したよ」という身近なエピソードを聞くうちに、少しずつ心が軽くなり、決心がついていきました。

専門的なことは先生に。でも、心のモヤモヤは、身近な人に聞いてもらってください。 話すことで、不安は少しずつ消化されていくはずです。

いま不安な夜を過ごしているママの気持ちが、少しでも和らぎますように。赤ちゃんはきっとママにとって一番安心できる形で生まれてきてくれますよ。

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