「産後は無理をしないで」という言葉。妊娠中には何度も耳にしていましたが、実際に自分が出産を終えてみて、その言葉の本当の意味を身をもって知ることになりました。
会陰の痛み、繰り返す痔、そして夜中に目が冴えてしまう不眠。産後は想像以上に体と心に負担がかかりますが、それでも時間とともに少しずつ回復していきました。
そんな人には少し話しづらい「産後のマイナートラブル」のリアルな120日間を共有します。
繰り返した再縫合。「会陰裂傷」と「痔」の記憶
出産時、裂傷した瞬間の感覚はありませんでしたが、その後の処置は局所麻酔をしていても鋭い痛みが伝わってきました。
- 再々縫合までの道のり: 会陰裂傷3度。入院中もずっと痛みが続き、退院後3日ほどは円座クッションがあっても座るのが困難でした。退院時の再縫合、2週間検診での化膿による再々縫合……。結局、痛みが消えるまでに1ヶ月半、違和感がなくなるまでに2ヶ月という長い時間を要しました。
- 痔との戦い: 出産時のいきみによるひどい痔も重なりました。軟膏でのケアを続けましたが、最後まで残ったのは痔の痛みの方。便秘で繰り返してしまったことも、完治を遅らせる原因になりました。
少し動けるようになり、お散歩や買い物に出ても、お店の椅子が硬くて座れない。体を傾けて座るしかなく、休んでいるはずなのに足や腰に力が入ってしまう日々は、体力的にも精神的にも堪えるものでした。
1カ月健診の時には、円座クッションを持参して待合室のベンチに座っていました^^
震えるほどの苦しみ。水分補給の大切さを知った「便秘」
妊娠中も便秘はありましたが、産後の便秘は「恐怖」そのものでした。 傷が治ってきた頃、処方された薬(酸化マグネシウム)をやめた途端に、4日間便が出なくなり、ついにはトイレで2時間も出たり入ったりを繰り返す事態に。
いきむと傷が開きそうで怖い。出したいのに出口で止まっている感覚。冷や汗が出て、体が震えるほど苦しかったあの時のことは、今でも忘れられません。 最終的には内科を受診して薬を再開しました。お医者さんの「水分をたくさん取って」という言葉。授乳で驚くほど水分が奪われていることを、身をもって実感した出来事でした。
全身がかゆい!砂漠化した肌の乾燥
冬という季節もありましたが、デコルテ、首、Vラインまで、普段なら乾燥しない場所までカサカサに。特にお腹や腰周りが痒くて、かきむしっては後悔していました。
赤ちゃんをお風呂に入れるのが最優先で、自分の保湿は後回し。でも、これも「授乳で水分が取られている影響」なんだと気づいてからは、適度な水分補給も意識するようになりました。私の場合は、かゆみに効く保湿剤「メンソレータムAD」を使っていました。

授乳中の突然の悲しみ。「D-MER」って知ってる?
授乳を始めた瞬間に、言いようのない不安やとてつもない悲しさが込み上げてくる……。 「私、産後うつが始まったの?」と怖くなりましたが、調べてみると**「D-MER(不快性射乳反射)」**という名前があることを知りました。
ホルモンバランスの仕業だと分かってからは、少し冷静になれました。産後3ヶ月を過ぎた頃から少しずつ軽くなり、4ヶ月の今はほとんど何も感じなくなっています。もし今、授乳中に涙が出そうになる人がいたら、それはあなたのせいじゃなくて、ホルモンのせいかもしれません。
脳内のパニック。不眠と赤ちゃんを巡る悪夢
産後1〜2ヶ月の頃。疲れているはずなのに、寝ようとするとキャリアや経済面、あるいは災害や強盗といった不安で頭がいっぱいになり、眠れなくなりました。
やっと眠りにつけても、見るのは赤ちゃんに関連した悪夢ばかりです。
- ベビーカーが勝手に車道へ進んでいく夢
- 生後2ヶ月の我が子が突然走り去る夢
- お風呂に入れている最中に、赤ちゃんが萎んでバラバラになる夢
- 身体は大きくなるのに体重が増えず、赤ちゃんがガリガリになる夢
日々の不安がそのまま形になったような夢。起きたあとの不安は凄まじいものでした。救いだったのは、隣で眠る夫の変な寝言にふと笑わされた瞬間です。こうした脳の興奮状態も、3ヶ月半を過ぎる頃にはようやく落ち着いてました。
おわりに:時間は、少しずつ体と心を癒してくれる

こうして振り返ると、産後の4ヶ月間は、文字通り満身創痍でした。 もし今、会陰の痛みや眠れない夜、そして得体の知れない不安に押しつぶされそうな方がいたら、どうか自分を責めないでください。
あなたが今感じているその痛みも不安も、すべて「命がけの大仕事」を終えたあとの大切なリカバリー期間。産後4ヶ月経って思うのは、**「いつかは終わるし、体は戻ろうとしてくれる」**ということ。
時間は、少しずつ、でも確実に体と心を元に戻してくれます。水分をしっかり取り、無理をせず、薬や専門家の助けを借りながら、この時期を穏やかに乗り越えていけるよう願っています^^
もちろん、症状がつらい場合は、無理せず医療機関で相談してくださいね。



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